南山大学

 
人間の尊厳科目 連続講演会  第7回 (8月27日実施) グアバア俊子教授
出会いの叡智
〜ちがいの豊かさ・ちがいの楽しさ〜
グラバア俊子 教授
人文学部  専門分野:教育学

 人間は一生に一体何人の人と出会えることができるのだろうか?言うまでもなく出会える人の数は限られている。では新しく人や物と出会う時、私達は五感を十分に使っているだろうか?それを確かめるため、実際に目を瞑り封筒の中に入っているものと出会う実習を体験した。

 封筒の中に入っていたものは同じ大きさのビー玉とキャンディだったのだが、果たして講演会に聞きに来た人で何人がこの答えにたどりついただろうか。視覚が使えないため頼れるのは嗅覚、味覚、聴覚、触覚であるが思い込みで2つともビー玉と考えてしまった人も少なくないはずだ。味覚を使うことではじめてキャンディだと分かる。さらに六感を使うことで色も想像できる。

 このように、多くの知識や情報に惑わされず、自分の五感を信じ正しく物事を判断することが大事である。ましてや一期一会の人との出会いであるならば大切にしたい。普段の生活の中において、私達は五感の使い方に偏りがあるということに気づかせてくれた。五感を使うことで外の世界を知ることができる。外の世界を知ることで自分の存在も認識できる。知識も大事ではあるが、日常生活の中で五感を十分に活用していってほしい。

( 取材:総合政策学部3年 大宮あゆみ )



 
◆講演中にBGMで水の流れる音や鳥のさえずりなどが流れていましたが、どういった意味がこめられていましたか?
「霧鐘随閑」というもので、五感を大切にしてほしかったからです。無味乾燥の部屋は今回のテーマに合わないのでかけました。本当は香も用意したかったのですが・・・。五感を楽しんでもらいたくて選曲しました。


 
「人間の尊厳」と聞いて重い印象がありましたが、先生のお話を聞いていくうちにだんだん近いものに感じることが出来ました。情報に偏るのではなく、生かされている人間としてはあらゆるものを使って日々の生活で恩返しができたらなと思います。(女性)


 
いかに日ごろ、知的に偏った出会いをしているかを体験によって気づかせられました。体と心を合わせて物と人と出会う必要があるということを実感しました。(山田 望教授 :第1回講演講師)