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上南戦大会ニュース

吹奏楽団による上南交歓演奏会を実施しました!(南山大学吹奏楽団による報告です。)

2019年7月4日

南山大学吹奏楽団と上智大学吹奏楽研究会は毎年6月頃に上南交歓演奏会を開催しています。

上南交歓演奏会は、一年ごとに名古屋開催と東京開催で交互に行われ、 今年は、6月22日(土)に東京都めぐろパーシモンホール大ホールにて第58回上南交歓演奏会を開催させていただきました。

南山大学吹奏楽団と上智大学吹奏楽研究会は、普段は遠く離れた場所でそれぞれの実力をつけるために日々練習しており、この上南交歓演奏会のために、3月には上南合同合宿(山梨県)、5月には両団体の学生指揮者を上智・南山で交換し、訪問練習を行いました。

距離が離れているだけでなく、普段の練習方法・活動運営方法も両団体で異なり、2つの団体が1つの音楽や演奏会を作り上げることは容易なことではありませんでした。ですが、各担当者、パート間で密な連携をとることで無事上南交歓演奏会を迎えることができました。

これまでの先輩方が作り上げてきたこの演奏会を末永く続けていけるよう後輩に受け継いでいきたいと思います。

呉安さん(上智・主幹) 石川さん(南山・主幹)

上南交歓演奏会の様子

第1部 上智ステージ

1部は上智大学吹奏楽研究会のステージになります。

【演奏曲目】

  • Centuria(ジェームス・スウェアリンジェン)
  • さくらのうた(福田洋介)
  • マゼランの未知なる大陸への挑戦(樽屋雅徳)

上智大学吹奏楽研究会は現在、会員数は約60名で、毎年6月に行うこの上南交歓演奏会と、12月に行う定期演奏会を中心に活動しています。会員同士大変仲が良く、アットホームな雰囲気の中でも、互いに切磋琢磨しながら日々演習に励んでいます。この1部上智ステージでは、会員数約60名と大所帯であることが活きて、音量、音圧に富んでいて、とても迫力のあるステージとなりました。

第2部 南山ステージ

2部は南山大学吹奏楽団のステージになります。

【演奏曲目】

  • Piedmont Festival Overture(ロバート・シェルドン)
  • 交響詩「森の詩」(広瀬勇人)

南山大学吹奏楽団は現在、団員数は約50名で、毎年この時期に行うこの上南交歓演奏会と、12月に行う定期演奏会を中心に活動しています。個性的な団員が揃いながらも、お互いの価値観や音楽に対する向き合い方を大切にし、よりよい演奏を目指して日々練習を重ねています。この2部南山ステージでは、少人数でありながらも個々の技術を大切にし、響き、音色などを細かく合わせてきました。演奏会のアンケートでは南山らしく繊細な演奏だったとのお声もいただき、これからも受け継いでいきたいとおもいます。

第3部 合同ステージ

3部は上智・南山の合同ステージとなります。

【演奏曲目】

  • Pegasus(アレックス・ポエルマン)
  • Battle of Hearts Symphonic Poem(ベルト・アッペルモント)

【アンコール】

  • Air For Band(フランク・エリクソン)
  • 行進曲「風のハーモニー」(松尾善雄)

3部1曲目はアレックス・ポエルマン作曲「Pegasus」です。この曲は、ギリシャ神話に登場する空飛ぶ馬、ペガサスを題材として作曲されました。4楽章構成となっており、各章ではペガサスの誕生、ペガサスを従えた青年ベレロフォンの慢心と墜落、ベレロフォンの苦しみ、星座となったペガサスが広大な宇宙で輝く姿が描かれています。2曲目は、ベルト・アッペルモント作曲「Battle of Hearts Symphonic Poem」です。

この曲は、中世ドイツの小説「ハイルブロンの少女ケートヒェン」を題材とした、4楽章構成の作品です。クラリネットによる愛の歌から始まる1楽章、目まぐるしく変わる拍子と重厚感あるメロディーで貴族たちの揺れる心を描いた2楽章、女性たちの愛の憎しみがぶつかり合う3楽章を経て、4楽章で最下位の喜びと永遠の愛を再び愛の歌にのせて奏で、壮大な物語は幕を閉じます。

最初にも申し上げましたが、この合同ステージのために3月に上南合同合宿を行いました。短い期間でこの2つの大曲を完成させることやこのための運営は想像以上に大変なことでした。普段離れた場所で活動しているため、音楽を作り上げる際には正確な連携が必要です。また両校の運営のやり方に違いがあるため、その違いを理解して進めていくことが大変でした。ですが、両校ともにひとつの音楽を作り上げる強い意志のもと、練習に励み、この第58回上南交歓演奏会を迎えることできました。

最後に、演奏会を開催するにあたってご指導いただきました先生方、ご協力いただいた先輩方、パンフレットへの広告掲載をいただきました広告主の皆様、楽器運搬でお世話になった方、過去57回もの歴史を積み上げてきてくださった歴代の先輩方、そして、演奏会にお越しいただいたお客様など演奏会を開催するにあたり、ご協力いただきましたすべての皆様に深く御礼申し上げます。

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