【取組の概要 】
国際教育は、南山大学の教育の重要な柱の一つである。その新たな試みとして、2000年度に開設した総合政策学部でアジアを重視した質の高い国際教育の取組を開始した。そのキーワードは「マルチカルチュラル」である。この取組では、アジアからの質の高い留学生の受け入れと、南山大学学生のアジアでの短期海外研修への派遣をうまく調和させ、多様な文化的背景を持つ学生たちが互いに学びあう「マルチカルチュラルな」教育環境を実現した。
取組全体の特色は、受け入れ、派遣とともに、短期集中的に教育を行うこと、学生指導、危機管理など教室外も含めた総合的なケアを組織的に行っていることである。さらに、受け入れについては、日本語が未修の留学生であっても質の高い内容重視の日本語集中教育によって4年間で卒業できるカリキュラムの整備、派遣については、アジアでの南山大学独自の短期海外研修(南山アジアプログラム)が特色である。
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【採択理由】
この取組は、南山大学総合政策学部の教育目標である「国際的相互依存関係の深まりを前提に、国際的に活躍する人材の育成」を達成するために既に4年余にわたって組織的に実施されており、アジアを重視した国際教育の質的向上に大きな成果を上げています。
現在、大学には、社会・経済、産業構造の急激な変化に対応できる特色ある教育が求められており、アジア重視の国際教育の質的向上に向けたこの取組は、こうした社会の多様な要請に充分応える優れた取組であると認められます。特に、マルチカルチュラルな教育環境を整備するために、外国提携教育機関などからの優秀な推薦留学生の受入、南山アジアプログラムの大々的な展開など、その意欲的な試みに先進性も見られ、今後、アジアの急激な発展を支える優れた人材の育成の重要性を鑑みれば、この取組は他の大学、短期大学の参考になり得る優れた事例であると言えます。また、この取組には、政府、国際機関などにおける公共政策や国際的企業の経営戦略などの政策立案に取り組む国際的視野を持った優れた人材を、このように整備されたマルチカルチュラルな教育環境のもとでどのようにして育成していくのか、というより大きな課題が残されていますが、総合政策学部による国際的総合的な政策研究の一層の進展が期待されます。 |