人間・文化・国際社会に関わる学術研究を推進
南山大学の学術研究機能を担う研究所・研究センターは、主として人間・文化・国際社会に関わる高度な学術研究を推進しています。
最新の研究成果は、研究叢書または、紀要の刊行や学会発表、講演会などの形で広く社会に還元しています。




 神言会員でW・シュミット博士の系譜を継承すべく設立されて以来、50年程の伝統があります。主にアジア諸地域の伝統的民族文化を研究対象とし、宗教の人類学的研究を中心とする特定テーマの比較研究を実施。アジア民族文化の特性とその形成過程の解明を目的としています。その成果は『南山大学人類学研究所叢書』や『人類学研究所通信』によって公開されています。また『Asian Folklore Studies』(年2回刊)は、元研究所員のマチアス・エーデル師がほぼ独力で40年間にわたって刊行してきた専門雑誌であり、同師の亡きあと、研究所はこれを正式に引き継いでいます。他に年に数回、大学内外の人類学者による公開講演と、研究会を開催しています。
http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/JINRUIKEN/



 世界の宗教と文化一般に関する学際的な研究、とりわけ日本を中心とした東洋の宗教と文化に関する研究と、キリスト教・仏教・神道などの諸宗教や現代文化一般との対話と相互理解を促進する活動を行っています。科学技術の革新が著しい今日、宗教回帰現象が起こっており、民族独自の文化や宗教が力を得てきています。国内の東西宗教交流学会、また東南アジア諸国の研究所の連盟Inter-Religioのそれぞれの事務局となっています。
http://www.nanzan-u.ac.jp/SHUBUNKEN/



 現在の産業社会及び技術文明の中で人間性が失われようとしている風潮に対し「人間の尊厳」を回復する方途を探求する新しいタイプの研究所です。そこで経済学、経営学、法学などの社会科学の立場から、現代経済社会における価値と倫理の諸問題を研究すると共に、これらの問題に対する社会的関心を喚起し普及することを目指しており、『社会と倫理』の刊行を始め、シンポジウムの開催等を行っています。このような研究活動と並行して、社会倫理に関する図書類を収集・整理し、経済学、社会科学方法論関係の文献を収集した「松山文庫」と共に利用者の便宜を図っています。
http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/ISE/



 アメリカ研究の中部地区における拠点となること、そして本学での学際的なアメリカ研究・教育を推進することを目的に設立。主として近代・現代のアメリカの文化・社会・政治・経済・国際関係(外交)を理解するための資料を収集し、現在の収蔵文献は約2万冊にのぼります。基本的な資料を体系的に集めているので、アメリカを知る手がかりを見つけるには、この地区で最も便利な場所と高く評価されています。アメリカ研究を志す人が増える中、学外の研究者・学生にも広く利用されています。図書や資料の収集に加え、年に数回、アメリカ研究関連の講演会、シンポジウム、セミナー、懇談会なども開催しています。また年刊で『Nanzan Review of American Studies』を刊行しています。
http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/AMERICA/



 文化や地域統合、政治経済面で注目を集めるラテンアメリカ地域を総合的に把握することを目的としています。話題のテーマに即して年に4〜5回の講演会や研究会、セミナーを開催するなど、ラテンアメリカに関する新鮮な情報を提供し、問題提起を行っています。また蔵書資料は、ラテンアメリカ社会を理解するための基本文献をはじめ、現地の雑誌・新聞を含め約1万1,000点にのぼり、広く閲覧と貸出しを行っています。他機関との連携研究や専任教員と非常勤研究員のスタッフ共同で研究活動を行い、その成果は年に1〜2点のモノグラフィーの形で刊行されます。中部圏におけるラテンアメリカ研究の中核的な存在となっています。



 第二次世界大戦後のオーストラリアの経済・政治・社会を中心にした日豪関係を主要な研究対象としつつ、さらには社会科学から自然科学まで幅広い分野の研究や情報提供にも力を注いでいます。オーストラリア大使館や豪日交流基金の後援を受けて発足して以来、他大学の諸研究機関との協力を積極的に推進してきました。またオセアニア地域のさまざまな分野の文献収集にも力を入れ、現在は約4,800点にものぼる研究図書と約170種の雑誌を所蔵し、国内のオーストラリア研究者や学生はもとより、広く一般の方々の利用にも供せられています。また講演会や公開セミナー、懇話会を開催し、研究成果を刊行物で発表しているほか、毎年『ニューズレター』を発行しています。
http://www.nanzan-u.ac.jp/AUSTRALIA/



 政治・経済・社会など、さまざまな意味において大きな変革の時期を迎えている現代ヨーロッパ。その諸国と日本との相互理解に資することを目的として発足した当センターでは、21世紀におけるヨーロッパの諸分野における動態に関する研究の発展と深化を極めて重要な課題ととらえています。そこで、ヨーロッパ研究に関する社会科学系の分野を中心とした文献・資料の収集と整理、およびその貸出しを行ったり、内外のヨーロッパ研究者を招いての公開セミナーや研究会を実施したりしています。さらに研究活動やセミナーなどの成果を公刊することにより、広く一般に現代ヨーロッパについての理解が普及するよう努めています。
http://www.nanzan-u.ac.jp/~cfes/cesj.html



 北東アジアと東南アジアは、今日急速に発展している地域である反面、不安定要因も多く顕在化している地域でもある。そのため、21世紀の活力ある地域協力を実現するための様々な試みが行われています。特に、北東アジアと東南アジアの一体化を目指した「東アジア地域主義」が始動している。このように世界的に注目されるアジアの政治・経済・社会分野における学際的な研究ネットワークの確立を目指して設立されたアジア研究センターは、中部地区の学生、研究者だけでなく、幅広い層の人々に情報やネットワークを提供していくことになります。研究活動として、講演会、シンポジウムやセミナーなどを開催し、国内、アジア諸国だけでなく欧米のアジア・ウォッチャーとの意見交換を活発に行う計画をしています。


 キリスト教的人間観に立って広く学際的・行動科学的に人間・人間関係の研究および研修を行うことを目的として2000年4月に設立されました。1977年に南山短期大学において誕生した「人間関係研究センター」を基礎とし、日本では数少ない「ラボラトリー・メソッドによる体験学習」の教育実践・研究機関として機能しています。人間関係トレーニングの基礎研修やファシリテーター養成研修を行い、さまざまな教育現場(学校、企業、医療・看護、社会教育など)の要請に応えています。
 研究テーマとして、人間学、人間性心理学、人間中心の教育、こころとからだ、グループアプローチ、組織変革と実に多彩で、学際的協同的に展開され、その成果として紀要「人間関係研究」を発刊しています。

http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/NINKAN/



 本学の言語学研究の伝統を背景に、アジアにおける研究拠点として2003年4月に設立されました。比較統語論と言語習得論を中心に、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの言語学者との国際共同研究プロジェクトを展開し、また、国内外から研究者を招聘して、ワークショップやコロキュアムを開催しています。さらに、『Journal of East Asian Linguistics』等の国際的専門誌編集に携わる教員の事務補助、1999年に本学において設立されたアジア理論言語学会 (The Asian GLOW) の事務補助も行ない、本学教員の言語学研究に対する貢献を様々な形で支援しています。今後は、客員研究員や大学院生の研究活動もサポートし、ウェブサイトの充実、研究報告書の定期的刊行を通して、南山そしてアジアの言語学研究を世界に発信していく予定です。



 我が国の企業、とりわけ東海地域を基盤とする企業の経営情報を収集・分析したり、内外の大学や研究機関と交流して経営と情報管理に関する諸問題の共同研究を推進することが当センターの主要な目的です。財務・労務・マーケティング・会計・意思決定・数理科学・情報科学などの各分野にわたり、いろいろな角度から研究を行っています。国内外から優れた研究者や実務家を招きワークショップや研究会を開催し、それらの成果をセンター報をはじめ、学会を通じて公開しています。多くの海外研究機関との交流が活発になってきていますが、今後さらに中国・台湾・韓国などアジア諸国との関係を強化して、一層充実した共同研究を推進することが、当面の課題となってきています。
http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/MCENTER/