- 内容
- 生体内には多数のタンパク分解酵素が存在する。それらの生理的機能は不明の部分が多かったが、近年遺伝子操作実験法が発展したことにより徐々に解明され、疾患との関連が報告されるようになった。例えば、脳には生理機能がまだ解明されていない、APPというタンパク質が存在する。役目の終わったAPPは複数の分解酵素で代謝分解されるが、APPの分解過程に問題が生じ、分解産物として神経毒をもつAβという短いタンパク質が生成し、脳細胞に異常に沈着してしまうのがアルツハイマー病である。APPの代謝には複数の酵素が関わると考えられたが、正体は不明であった。しかし近年候補酵素が明らかになりつつある。
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